Cisco Meraki を導入して分かったこと(1)

2021年05月27日

今回の記事は、「初めてMerakiに触れる方」向けに特徴などを全般的な内容をご紹介します。

Cisco Merakiとは
Merakiは当初、無線アクセスポイントを提供するスタートアップ企業でしたが、2012年にciscoが買収しました。現在では、無線アクセスポイント以外にセキュリティアプライアンスやスイッチ、セキュリティカメラなど、数多くの製品ラインナップが揃っています。

従来のネットワーク機器の多くは、パソコンとNW機器をコンソールケーブルなどで繋いで設定していたかと思いますが、Merakiはクラウド経由でNW機器を設定することが出来ます。
また設定だけでなく、ファームウェアの更新や導入後のモニタリングやトラブルシューティングなども全てクラウド経由でおこなう事が可能です。この「豊富なラインナップ」を「全てクラウド管理」出来るというのがMerakiの大きな特徴となります。 

様々な機器がラインナップにある中で、無線LANに関してお伝えしていこうと思います。


Cisco Merakiの特徴 

ポイント1 クラウド上からネットワーク全体を一括管理・運用することができます。

ネットワーク全体や個別の機器の管理が、ウェブブラウザベースのダッシュボード(管理画面)で簡単に一元管理できます。複雑なコマンドを使う必要はなく、わかりやすいGUIのダッシュボードから、さまざまな設定・管理ができます。

※画像はMerakiデモサイトの物です 

ポイント2 ゼロタッチプロビジョニングにより導入時の初期投資を軽減することができます。

クラウド上(管理画面)で設定が出来ますので、現地の方に箱から機器を出してもらい、LANケーブルを繋いでインターネットに接続さえしてしまえば、東京やIT拠点リージョンからクラウド経由でおこなう事が出来ます。つまり、わざわざ出張に行く必要がなく「作業時間以外」のコストを削減することが出来るのです。Merakiではこれを「ゼロタッチプロビジョニング」と呼んでいます。

複数拠点あった場合を考えてみるとかなりのコスト削減にもつながりますし、1日1拠点しかできなかった作業が数拠点実施出来るようになるため、リードタイムの短縮にもなります。

また、各拠点のNW機器をMerakiで統一することで、ダッシュボードにログインするだけで一元管理することが出来ます。これまで、「A拠点のこの機器のログイン情報はこれで、B拠点のあの機器は・・・」などというNW機器運用の煩雑さからも解放されます。

トラブルや現地の従業員が困ったこと等に対する対応までの時間も短縮されますので、現場からの満足度にも繋がることが期待されます。

ポイント3 Cisco の迅速丁寧なサポート力

ダッシュボード上からメーカーへのサポート問い合わせを行う事が可能です。また、迅速丁寧、またざっくりとした質問であっても、サポートデスクに電話をすることで口頭で補いながら、回答をしてもらえることが殆どなので、困ったときでも安心安全です。


Cisco Merakiのクラウド管理への不安 

Meraki の特徴をご紹介しましたが、クラウドとの接続が切れてしまった時にどうなるのか?という不安を持たれる方もいらっしゃるかと思います。

クラウド側だけでなく、Merakiのハードウェア側でも設定情報を持っていますので、万が一クラウドとの通信が切れても 拠点LAN内の通信が止まるということは起こりませんのでご安心ください。ただし、クラウドからのモニタリングや再設定などは拠点とクラウドの接続が復旧してからでないとおこなう事は出来ません。  

今回は以上となります。

次回は、実際にお客様が利用されているのか、必要なライセンス等についてご紹介します。